福岡市西区・糸島市:かじ動物クリニックです。

今回のテーマは漏斗胸(犬)」です。

漏斗胸は胸骨と肋軟骨の奇形の一つです。

胸骨が胸腔内方へ向かって陥没して漏斗状となる病態で、犬では比較的まれな疾患です。

原因は不明で、横隔膜腱中心の短縮、横隔膜頭側部の筋肉組織の先天的欠損、母体の子宮内圧異常などが考えられています。(ちょっと難しいですよね。すみません(^0^;))

胸腔が狭くなるので、重度の場合は呼吸や心機能に影響を与え、緊急手術が必要になることがあります。

生後23日齢のゴールデンレトリバーです。

呼吸困難のため、緊急外科手術が必要となりました。

外観所見:胸骨が陥没している(矢印)

外スプリントによる治療

手術前のレントゲン写真

手術後のレントゲン写真

手術して元気になりました♬

徐々に悪化するケースもあり、症状がある場合は早期矯正をおすすめします!