福岡市西区・糸島市のかじ動物クリニックです。
今回のテーマは「犬の潜在精巣」です。
犬の精巣は胎児のときはお腹の中にあります。ヒトとは違い、産まれてから1~3ヶ月後に左右の精巣が移動してきて、そろって陰嚢の中に入ります。
潜在精巣とは生後半年過ぎても陰嚢内に精巣がなく、精巣がお腹の中(腹腔内)や後ろ足のつけ根の皮膚の下(鼠径部)に留まってしまった状態のことをいいます。
犬の潜在精巣の発生率は2%です!
上の写真は右側鼠径部の潜在精巣です。
潜在精巣はエコー検査でみつけることができます!!!
老齢化とともに精巣腫瘍が起こりやすくなるので、早めに摘出術(去勢手術)をおすすめします。
ちなみに精巣が一つしかないなんて絶対ありませんので、陰嚢に精巣が一つしかないときはどこかに隠れていますよ☆