福岡市西区・糸島市:かじ動物クリニックです。

今回のテーマは猫の口腔内扁平上皮癌(緩和治療)です。

猫における口腔内(口の中)に発生する癌で一番多いのが扁平上皮癌です。

口腔内扁平上皮癌は広がるスピードが早く、骨まで浸潤することも多い恐ろしいガンで、発生すると口腔粘膜や骨に痛み(疼痛)が出てきて、食欲が落ち、よだれ(流涎)や出血も認められるようになります。

残念ですが、根治は難しく、治療をしても予後は2~3ヶ月と報告されています。

しかし、何も治療ができないわけではありません!

ガン治療において、完治できなければ意味がないわけではありません!

ヒトと同じように緩和治療があります。

緩和治療とは痛みを緩和させ、そして痩せさせず、なるべく良い状態(生活の質)で生活できるようにする治療法です。

当院では緩和治療を積極的に取り入れて、動物が少しでも快適な生活ができるように目指しています。

ものを言えない動物も痛みを感じます。

末期ガンであっても、最後は痛みだけでも取り除いてあげたいと思いますよね。。。